ITO PHOTO STUDIO 1927
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1. Intro

1-5 Inside the Camera

別館のご案内

Camera Aurōra

「夜明けの部屋」

1839.01.07

01.

The Biggest Invention in Human History

人類史上最大の発明は何だと問われたとき、
いったいどれ程の人々が「写真」と答えるでしょうか。

このデジタル時代において、
「写真」に対する“切実さ”や“尊さ”を覚える瞬間は、
確実に少なくなってしまいました。

02.

Reasons for the “Why”

ヒトを含めた全生物において共通の衝動は、
“次に残す”・“次を残す”ということです。

しかし「私たち生命はなぜ〈WHY〉“残ろう/残そう”とするのか」と問われたとき、
いったいどれ程の人々がその答えを出せるでしょうか。

〈HOW〉の質問には知識さえあれば答えられますが、
〈WHY〉の質問は知識だけでは答えられません。

現代社会/現代人が抱える写真文化の諸問題を解決・改善するためには、
この〈WHY〉に向き合わなければなりません。

03.

Practice for the “Why”

この見過ごされがちな〈WHY〉に、
真正面から向き合っている寫眞舘がどれ程あるでしょうか。

我々写真館の使命は、 「何を撮るか」ではなく、「どう撮るか」でもなく、「なぜ撮るか」でもありません。

我々の使命は、 「なぜ残すのか」を真剣に考え、そしてそれを実践することにこそあります。

写真という発明も決して、
“ランダムネス”から創造されたわけではないのです。

04.

The dawn of Photography

1839年1月7日 フランスはパリの学士院にて、
ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールがつくりあげた
世界初の写真技法「ダゲレオタイプ」が公開されました。

「フォトグラフ(Photo:光+graph:描写)」という名の通り、
写真は“人が描く”のではなく“光が描く”ものです。

そこには、“作為”も“疑念”も生じ得ません。

自己や他者の存在を光によって銀板上にマテリアライズする写真は、
“物質的存在痕跡の究極のカタチ”として、
瞬く間に世界中に迎えられていきました。

05.

Camera Aurōra

そして、それからおよそ180年。
現在イトウ寫眞舘では「Camera Aurōra (夜明けの部屋)」
という名の別館の準備をしております。

世界初の写真技法「ダゲレオタイプ」から
「湿板/乾板コロディオンプロセス」、
そして「フィルム」・「デジタル写真」と
全世代の写真作品がクロノロジカルに展示される「ギャラリー」をはじめ、

フィルムや古典写真技法の現像や体験もできる
「ハレの日」の利用を想定したモダンでラグジュリアスな
「ダークルーム(暗室)」もご用意させていただく予定でございます。

05.

1839.01.07.07:45

"私たちはまだ、写真時代の“夜明けの真っ只中にいる。”

そこで太陽を“写真の発明”そのものに見立て、
そして“現代人の写真に対する向き合い方”やその“使い方”が
まだ未成熟であるために、太陽が地平線下に半分残っている. . .
といった意味合いを込め、

外壁デザインには、世界初の写真技法「ダゲレオタイプ」が
初めて公にされた「1839年01月07日」を、
シンボリックナンバーとして取り入れ、

そしてパリ天文台のご協力のもと導き出した、
“当日の朝、パリの地平線上に太陽が半分だけ姿を現した時刻”
=「07時45分」を、その日付の後ろに加えました。

07.

The Dawn of Photography

また、経緯度10度ずつに分けられているその壁面に、
「1839年01月07日07時45分」の
パリの「フランス学士院」の頭上に広がっていた星空を再現しました。
そして、当時南東の空にあった「蛇使い座」が、

ギリシャ神話の死者を蘇らせるアスクレーピオスであるということ、
加えて、「蛇使い座」が、
光学に明るかったプトレマイオスの星座でもあったことから、
写真の発明の源泉には欠かせない「死」と「光」のシンボルとして、
「蛇使い座」も壁面の星空デザインに取り入れました. . .

Camera Aurōra

「夜明けの部屋」

さて、
もともと“Camera”という言葉は、
ラテン語で「部屋」を意味していました。

写真史においても、
“Camera Lucida”「明るい部屋」
“Camera Obscura”「暗い部屋」
といったワードが出てきます。

そこでイトウ寫真舘は現在建築中の別館に、
“Camera Aurōra”という名前をつけました。

“Aurōra”とは、
ラテン語で「夜明け」を意味しています。

建物の色が「夜明けの色」をしているのに
気づいていただけましたでしょうか?

この「夜明けの部屋」内にある
ギャラリーやダークルームを通じて、

「成熟しきっていない私たちの写真文化が、
この先どのようにその夜明けを迎えるべきなのか」
ということをご体感していただきたく、

“Camera Aurōra”「夜明けの部屋」
といった写真史にも通じる象徴的な名前を
付けさせていただきました。

「07時45分」

まだ太陽が地平線下に、
半分、その姿を隠している時刻。

是非“Camera Aurōra”「夜明けの部屋」で、
太陽が登り切る=写真時代の完全なる夜明けを、
ご体感いただければと存じます。

内装は、写真家当本人がすべて行います。

デザインはもちろんのこと、
壁や天井も自らの手で制作にあたります。

ホームページやSNS等を通して、
是非その様子もみなさまに
ご覧いただければと考えております。

ぜひ、ご期待ください。

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